お茶で中性脂肪をより効果的に下げる

CMや雑誌、TVなどを見ていると、「中性脂肪を下げるにはお茶!」というようなことをよく聞きますよね。これをそのまま鵜呑みにし、よくわからないままに中性脂肪を下げるためにお茶を飲んでおこうと考える人も少なくないと思います。

実際、お茶は毎日気軽に飲めるものであり、お茶を飲むだけで中性脂肪が本当に下がるなら、簡単に我慢や辛いことをしなくてもできると考え、お茶と中性脂肪の関係についていろいろと調べてみました。

結果、お茶で効果的に中性脂肪を下げる方法があるとわかったので、お茶と中性脂肪の関係とともにご紹介しますね!

中性脂肪を下げる根拠となる成分はポリフェノールとカテキン

ポリフェノールとカテキン

最近ではペットボトルのお茶でもトクホのマークを摂って脂肪を燃焼!なんて宣伝していますが、実はお茶そのものに中性脂肪が下げる作用があるわけではありません。

注目すべきなのが、その中に含まれる成分。

中でもお茶に含まれるポリフェノールとカテキンという成分が中性脂肪を下げることにおいてはもっともポピュラーなものとして認識されています。

では 、ポリフェノールとカテキンは具体的にどういう作用があり、なにがどう違うのでしょうか?

例えば有名な「花王ヘルシア緑茶」は、カテキンには脂肪燃焼効果があるとCMで流れています。

一方、「サントリー黒烏龍茶」は、ポリフェノールには脂肪燃焼効果があるとCMで流れています。それぞれどんなメカニズムがあってなにが違うのか…?? 

日本カテキン学会のサイトには、

カテキンは、主にお茶に含まれるポリフェノールの一種で、お茶に特有の苦渋味成分のもととなる物質です。

とあり、ポリフェノールという集合体の中の一つにカテキンがあるということです。

少し難しい話なのですが、ポリフェノールはもともと、たくさん(poli=ポリ)のフェノールという意味であり、このたくさんのフェノールの中に、カテキンも含まれているので、実質はほとんど同じ効果になるということですね。

ただし、それぞれの実際のはたらきは異なります。

ポリフェノール

「ウーロン茶重合ポリフェノール」が、小腸で「リパーゼ」のはたらきを邪魔します。 それによって脂肪の吸収が抑えられて、余分な脂肪が体外に排出されます。(引用:黒烏龍茶とは?|サントリー黒烏龍茶

カテキン

脂肪の「①分解」と「②消費」に働く酵素※1の活性を共に高め、脂肪を代謝する力を高める。 (引用:茶カテキンによる体脂肪低減メカニズム

カテキンに記載されている分解と消費に働く酵素というのは、ポリフェノールでも記載がある酵素リパーゼということになります。

これを確認すると、ポリフェノールはリパーゼを働かなくすることで脂肪を吸収させないようにする、カテキンはリパーゼを一生懸命働かせることで脂肪を分解させ続けるという真逆の働きをさせることになります。

おいおい、どちらに転んでも脂肪が減るなんてまがいものではないか…と思いましたが、実際どちらもこの働きを実証してトクホを取得した商品が販売されており、ポリフェノール配合の黒烏龍茶は血中中性脂肪の上昇を20%抑える効果が、カテキン配合のヘルシアは脂肪代謝量を140%向上させる効果が臨床試験によって証明されています。

中でも黒烏龍茶は「烏龍茶重合ポリフェノール」という特徴的な成分がキーになっていて、この具体的なメカニズムは「黒烏龍茶の実際の効果効能と4つの注意したいところ」で紹介しています。

ですので、中性脂肪をより下げるための成分はカテキンか?ポリフェノールか?という回答にはどちらも同じであるといって差支えはありません。

最もポリフェノールを多く含むお茶の種類は?

成分的に効果が同じということであれば、次に比較する指標として、そのお茶の中にどれくらいのポリフェノールやカテキン量が含まれているかということです。

当然ながらポリフェノールの含有量が多ければ多いほど、期待できる効果も比例的に高いです

たくさんとったからといって目立つような副作用もありませんからね。そこで市販ペットボトル飲料の100mlあたりのポリフェノールorカテキン量を調べてみました。

商品名 タイプ ポリフェノール
orカテキン量
(100ml中)
定価
(税抜)
花王 ヘルシア緑茶a(トクホ) 緑茶 154mg(カテキン) 140円
イオン 国産茶葉使用 緑茶 緑茶 120mg 47円
ほっともっと まいにちをもっと
健やかにもっと美味しくできちゃう緑茶
緑茶 100mg 130円
伊藤園 ヘルシールイボスティー ルイボス茶 100mg 140円
伊藤園 烏龍茶 濃い味 烏龍茶 96mg 140円
サントリー 黒烏龍茶(トクホ) 烏龍茶 70mg 160円
サントリー伊右衛門 緑茶 70mg 35mg
伊藤園 おーいお茶 緑茶 70mg 140円
キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 紅茶 31mg 140円
アサヒ 食事の脂にこの1本。 プーアル茶 30.9mg 140円
サントリー ウーロン茶 烏龍茶 30mg 140円

ただ、この量は、コカコーラの綾鷹やキリンの生茶などには記載はなく、すべてのペットボトル飲料が対象ではありません。調べまくったところ、11商品がエントリーされました。

その中で最も量が多かったのは、やはりというかダントツで花王のヘルシア緑茶。トクホという信頼性とともにカテキンの含有量も多いので、まさしく最強の中性脂肪を下げるお茶といえると思います。

ただ、このヘルシア緑茶、トクホというブランドもあり、他のペットボトルのように安売りされているわけでもなく、定価での販売が基本であまりコスパはよくありません。

しかも飲んだ方ならご存知かと思いますが、お茶の味がとにかく濃厚。とても気軽にゴクゴク飲める代物ではなく、勢いよく飲もうものなら、むせることまちがいないでしょう。

もっと他にポリフェノールorカテキン量が多くてリーズナブルなお茶はないものか…と探してたら、意外なところに伏兵が。

それがイオンで販売されている「トップバリュ国産茶葉使用 緑茶」。

ヘルシオ並の 配合量はないものの、まず価格が安い! 1本500mlでポリフェノールが0.6g(=600mg)配合されていながら、価格は驚異の47円と、ヘルシア3本分に匹敵するコスパの良さです!

しかも味はいたってなんの変哲もない普通のお茶ですので、ヘルシアと比べて普通にゴクゴク飲めると思います。

トクホマークとポリフェノール量は関係がない

となると、ここで疑問が。
「トクホって普通のお茶より体にいいんじゃないの?」と。だからちょっと値段が高くてもなんとなく効きそうなトクホのお茶を選んでしまいがちです。

そもそもトクホというのは、消費者庁が体をよくするという「効果効能」を具体的に伝えてもいいよ!と認めた食品のことをいいます。

で、このマークをつけるには、実際に人に対しての実験が必要になり、また、有効性や安全性について厚生労働省から食品安全委員会まで合計7つの厳しい審査を受ける必要があり、クリアするまでには非常に時間とお金がかかるみたいですね。

逆の言い方をすると、トクホは国がその商品の「効果効能だけ」を認めているだけであって、ポリフェノールの量に関しては、トクホだろうが、トクホでなかろうが審査の基準には入っていないということです!

トップバリュ国産茶葉使用 緑茶」はご存知の通り、イオンだけで販売されている商品で、ポリフェノール量も大々的にアピールせず、しれっとスペック表に書かれているだけです。

なにより、この価格の商品ならば、とりあえず安価で大量に売りさばくことが必要ですし、個人的な意見ですが、おそらく莫大な費用と時間をかけてトクホをあえてとるような目的の商品ではないのだと思いますw

結局トクホマークは厚生労働省がその効果効能を認めているけれども、その効果をもたらすポリフェノールの量が多いという訳ではありません。

逆に黒烏龍茶の70mgで効果が出ているのならば、それ以上のポリフェノール量があるお茶なら効果が期待できるともいえなくはないです。

ペットボトルのお茶で中性脂肪を下げることを考えるのであれば、ポリフェノール量が少なくてもトクホという国のお墨付きを選ぶか、トクホがなくても本質的にポリフェノール量が多いもの(しかも値段も安い)を選ぶかの2択、あとはあなたがどちらを信じるか?にかかると思います。

ポリフェノールとカテキンでは飲むタイミングが微妙に違う

次に、せっかく中性脂肪を下げる為にお茶を飲むのであれば、なるべく効果の高いタイミングでお茶を摂取したいですよね。

ただ、ポリフェノールとカテキンでは、中性脂肪を下げる効果は同じだけれども最適な飲むタイミングは実は微妙に違います。

まずは、ポリフェノールの最適な飲むタイミングについて黒烏龍茶を販売しているサントリーさんに電話で確認してみると、食中〜食後30分以内に摂取してくださいということでした。

胃に入った食べ物は食後30分ほど胃の中に滞留しており、その間に活動するリパーゼの働きを抑えるために、この時間に飲んだほうが良いのだそうです。

対してカテキンの最適な飲むタイミングは、ヘルシア緑茶を販売している花王さんに電話で確認してみると、「ヘルシアは飲み続けることでリパーゼに対して継続的に作用し、活動を活性化させることができるので、飲むタイミングは関係ない」

とのこと。 ただ、カフェインが配合されているので、夜寝る前に飲むと寝付きにくくなる可能性はあるから気をつけてくださいとのことでした。 確かにお茶としても刺激的な濃い味なので、寝付きは悪くなりそうです。

まとめますと、ポリフェノールは食中〜食後30分以内、カテキンは夜寝る前以外はどのタイミングでも飲んでOKということでした。

ペットボトルより沸かしたお茶で中性脂肪を効果的に下げる

「急須にいれたお茶とペットボトルに入れたお茶、味だけでどちらかわかるか?」というTVCMが一時期有名になりましたね。

この時は味の比較でしたが、もう一つ興味深い事実として、 東京都茶協同組合のサイトによれば、ポリフェノールの量は急須で入れたほうが、ペットボトルのお茶より1.4倍多いということがわかっています。

少し手間でも40%増になるのはなかなか見逃せない数値です。

綾鷹のサイトでは、「おいしい急須のお茶のいれ方」についての動画を公開しているので、家でお茶を沸かして飲もうと考えている人は一度見てみてもいいかもしれません。お茶を美味しくするポイントとして、少しだけ手間をかけるという内容がわかりやすくまとまっています。

入れるのが面倒くさいなら、やはりお茶系サプリメント

勉強になりました!が、ここで一つ問題が…。
家で毎日これはできませんね…。お茶を飲む専用の器・急須・湯冷ましを用意して、急須の前に湯冷ましでお湯を冷まし、じっと1分半待ち、その後つぎ分ける様にして少しづつ器に注ぐという工程を毎日続けようと思ったら大変です。

しかも運動と食事の30分前に毎回この工程で急須でお茶をいれて飲むことなんてしていたら、たちまち喉が渇いて中性脂肪を下げるどころではなくなってしまいます。

そういう方には、やはりサプリメントがオススメです。手軽に摂取できる、決まったポリフェノール量を摂取できる、安定的な質のポリフェノールが摂取できるという3点の理由で急須で入れることを諦めてポリフェノールはサプリメントで摂取しています!

わたしが実際に摂取して中性脂肪値220から72に下げることができた黒烏龍茶カプセルというサプリもありますし、あくまでお茶として楽しみたいのであれば、大正製薬から水やお湯をいれるだけでさっとお茶で飲めるその名もズバリ「血中中性脂肪が高めの方の緑茶」なんてのも発売されています。

これはお茶としてのクオリティもかなりのハイレベルなうまさです。

血中中性脂肪が高めの方の緑茶に水を入れて溶かして飲む

めんどくさいからとにかくさっと手軽に飲みたいという方には、この2つのサプリメントの使用も考えてみては?と思います。

それぞれどんなアイテムか、どれだけ中性脂肪が下がったのかレビューしていますので、下のリンクからご覧ください。

私のおすすめする中性脂肪対策サプリメントBEST3

黒烏龍茶カプセル

黒烏龍茶カプセル

推奨度:★★★★★
私も続けている押しサプリメント。重合ポリフェノールの力で、中性脂肪を抑制してくれる。ペットボトルよりも多めに飲みやすくて続けやすいのが特徴。

血中中性脂肪が高めの方の緑茶

きなり

推奨度:★★★★
DHA・EPAサプリでおなじみアイテム。2ヶ月飲んでみた後輩F君の中性脂肪値を約30%減らした実績が!

さかな暮らしダブル

さかな暮らしダブル

推奨度:★★★★
EPAが4粒に600mgと粒系サプリメントでは最大級配合された中性脂肪を下げる機能性食品。価格でリーズナブルで効果と両立性が高い。

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