さくらの森から発売されているDHA・EPAサプリメントである「きなり」。最近中性脂肪が下がるサプリメントとして、ネットでよく見かけていて、前々からどれくらい効果があるのか気になっていました。
ただ、何度も書いているように黒烏龍茶カプセルの愛好者である私は既に中性脂肪も下げているので、いまいち乗り換える気にもならなかったのです。
後輩F君の要請により、きなりが本当に中性脂肪を下げるのか試す
そんなこんなで時間が経ったある日、高校の後輩で今も遊び仲間であるF君から連絡が(彼は私が中性脂肪サイトを作っているのを知ってます)
「先輩、そろそろ人間ドックが近いのでどうにか中性脂肪を下げることはできませんか??」
おお、こんなことで悩んでいたなんて初耳です。よくよく聞いてみると前年の人間ドックで要経過観察となる251という高い数字を叩き出してしまい、今年の検査3ヶ月前くらいになってやむにやまれず相談してきたようです。
これは人柱として最適だ!と直感した私。DHAとEPAがいかに中性脂肪値を下げることに有用なのかコンコンと説明し、そのためにきなりを使用することを勧めたのです。 。
お値段も1ヶ月1980円と、高くはなく、時間もないことだし、早速買って飲んでみます!という期待通りの展開で、早速きなりを注文して人間ドックまでの約2ヶ月間に渡って飲んでもらうことにしました。
実際の人間ドックでの検査結果をあわせて、その使用記を書いてみます。
さっそくF君が注文してから数日できなりが届きました。早速現物を持ってきてもらって説明書やスペックをより詳しく調べてみることに。
薄いおしゃれな箱にきなりの袋と、パンフレットがいくつか入っていました。袋自体は一般的なサプリメントと同じか一回り大きいくらい。粒上のサプリなので、外食時などの携帯性は高いと思いました。
DHA+EPAを1日推奨摂取量の半分をカバーすることができる
きなりのメカニズムはイマークSと同じDHA+EPAを摂取することで血液の流れをさらさらにし、中性脂肪削減効果を高めるというもの。
ただイマークと違うのは、液体である油分を透明カプセルに凝縮し、飲みやすくしていますね。
また、よくパンフレットを読んでみると、DHA+EPAに加えDPA(ドコサペンタエン酸)と呼ばれる希少なオメガ3脂肪酸が配合されているのだそうです。
DHAとEPAは含まれている魚の種類が違うだけで効果は変わらないですが、そのEPAの10倍以上のサラサラ効果があるのだとか。
日本人の食事摂取基準によると、一日の目安摂取量は2100mg(30~49 歳の男性の場合)。そうなると、約25%の摂取量をカバーすることができますね。
また、イマークSの860mgには及びませんが、それでもクロマグロの刺身の5人前は摂れるそうです。2倍摂りたければ、8粒飲んでも問題ないともパンフに書いてあります。
ひとつ気になったのが、イマークSがDHA600mg+EPA260mgとそれぞれ詳細配合量を表記しているのに対して、きなりは4粒にDHA+EPA+DPA=合計500mgと合算で表記していること。
DHAがそれだけ効果ある成分であれば、割合としてどれくらい配合されているのか知りたいところですね。いくら10倍の効果でもちょっとしか入っていなかったら意味ないですから。
ちなみに原料は鹿児島産のカツオの魚油から精製しているそうで、生産地も明らかにされています。 (イマークのライバル企業のマルハニチロと協力)
DHA+EPA以外にも成分が豊富すぎてつらい…
DHA+EPAは目安摂取量の半分ですがそれを補うかのごとくいくつかの成分が追加されていてサラサラ効果をより高めようとしているのがきなりの特徴です。その成分の内容を紹介すると…
クリルオイル (吸収率の強化)
オキアミから抽出した油だそうで、本来水を弾いて吸収されにくい油分が、クリルオイルだとスピーディーに小腸から吸収されるそうです。ただ、甲殻類のアレルギーがある人は大丈夫かどうか事前に確認する必要はあるみたいです。
納豆キナーゼ (サラサラ強化)
納豆のネバネバ成分は血中にできた血栓と呼ばれる血の塊を分解する効果があります。きなりではその酵素分を配合。DHAと共にさらなる血液のサラサラを求める姿勢が伺えます。
アスタキサンチン&ビタミンE(抗酸化対策)
DHAやEPAは酸化のすすみがはやく、時間が経てばパワーダウンが起こります。これを防ぐための抗酸化成分として配合されているそう。同じくして抗酸化成分としてビタミンEが1粒4mg配合。1日の摂取目安量が6~7mgなので4粒摂ると16mgも摂れてしまいます。
ビタミンB群 (皮膚や粘膜の健康維持)
皮膚や粘膜の健康維持を助けるというビタミンB1、B2、B6がそれぞれ目安摂取量を軽くオーバーする量が贅沢に入っています。これが中性脂肪低下とどう関係あるのか知りたいところですが…。
単純にDHA+EPAだけなく、きなりは、ビタミン群も付加されたエイジングケア的な健康サプリといってもいいくらいの豊富な成分数です。
ただ、イマークSのような特定保健用食品(トクホ)というわけではなく、消費者庁の審査を受けていない栄養機能食品という位置づけになっています。
この中でひとつ苦言をいえば、ビタミンEは過剰摂取にはならないのかなということ。ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、摂りすぎてもおしっこになって流れるだけですが、ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、そのまま蓄積してしまう特性があります。
特に女性の場合過剰摂取が続いた場合骨粗鬆症になるリスクがあるといわれています。上限値である65mgを超えてはいませんが、目安摂取量の2倍を摂ることになるので、気になる方は、よく検討してみる必要があるのかもしれません。
ともかく、この成分数や目安量をオーバーしている配合量からして、なんとしても血液をサラサラにして中性脂肪を下げてやる!という意気込みだけはひしひしと伝わってきますね。
中身をまじまじと調べたあとは早速F君に記念すべき1つ目を飲んでもらうことにします。
飲みやすさはトップレベルの工夫がされている。
きなりの飲み方として特徴的なのは、食前や食後ではなく、食べている途中に飲むとベストだということ。食品なので薬のように特に決まっているわけではないとパンフレットには書かれていますが、消化のことを考えると、食べている途中が一番良いみたいです。まあこの方が忘れる心配は少なくなるかもしれませんね。
さっそく後輩とこの日はファミレスに連れ立って、きなりデビューを果たします。 私もお試し的に4粒わけてもらうことにしました。
特殊なコーディングがされた袋を破いて粒を出すと、 中からは鮮やかなオレンジ色をしたカプセル状の粒がゴロゴロ入っています。 勢い良く取り出すと一気に大量の粒が転がってこぼれてくるのでゆっくり取り出しましょう。
粒の長さは1センチ、直径は8ミリ程度でしょうか?思ったより大きくはありません。 早速1粒口に含んでみると、ソフトカプセルというだけあって弾力があり、わずかにオレンジの味がしますが、DHA特有の魚臭さがまったくありません。
イマークSだと、ヨーグルト味の中にもどことなく生っぽい魚臭さがあるので、それと比べるとかなり飲みやすい設計です。
次に2粒一度に飲んでみましたが、特に喉につっかえることもなくすっと入っていったので、飲みにくさはほとんどないと考えていいでしょう。女性の方にも安心して飲めると思います。
最後の1粒は念のため、噛み砕いて飲んでみます。 奥歯に力を入れると、カプセルが縮んで、カリっという音とともに中から苦味のある液体が飛び出します。
わずかに魚臭さを感じますが、厚みのあるカプセルにオレンジ味のコーディングがされているせいでその味も強く、うまく相殺されている感じですね。嫌な気分には全くなりません。
飲みやすさに関しては、大きさ、ニオイともに全く非の打ち所のない設計。 F君も「これなら毎日全然飲めますよ!」と太鼓判。
とりあえず人間ドックまでの約2ヶ月間飲み続けるとのことで、その日はお別れ。人間ドックの結果がでたら、その中身を報告してもらうことになりました。劇的に中性脂肪が下がることが本当に楽しみだ…。
余談ですが、きなりを飲んだ後はそれはもうびっくりするくらいの輝きを放った蛍光イエローのおしっこが出ます(笑)。吸収されなかったビタミンBの残骸というので決して異常ではありません。。
2ヶ月後の結果は、当初の期待よりも…
そして3ヶ月後、F君から人間ドックの結果が出たと連絡があり、再び件のファミレスで会うことにしました。
訪れたF君、期待とはうらはらにそこまで嬉しい顔をしていません、、
「えっ、これはもしや…」と私も不安になったところで、F君がおもむろに結果用紙を見せてくれました、どれどれ。。
251→178(約30%減少)
お、中性脂肪値が下がっている!前年に比べて73下がっています。約30%の減少でまずまずといったところでしょう。でも基準値の150はまだ超えている…。
少し残念ながら、F君の場合、中性脂肪値は確かに下がったものの、基準値を一気に下回るような結果はでませんでした。 その理由を2人で考えてみると、次の2つが思い浮かびました。
摂取量が足りなかった
F君は普段の食事では魚をほとんど摂ることはなく、外食時に煮物や焼き魚を食べる程度なのだそうです。きなりの1日4粒はDHA500mgですが、まだまだ目安摂取量には届いておらず、より効果を高めるには1日8粒必要だったのかもしれません。
摂る時間が短かった
きなりを始めたのが約2ヶ月前。その間2回を除いてほとんど毎日飲み続けたそうですが、この期間だと、F君の強固な中性脂肪を流すことは難しかったのかもしれません(笑 きなりのパンフレットにも3ヶ月は続けてほしいと書かれていますし。
もちろん、これは普段のカロリー摂取の習慣でも全然変わると思うので、断定はできませんが。
とりあえず73も下がっただけで十分前進じゃないか、新しい基準値だと、範囲内だから大丈夫だよとなだめてF君も納得しておりました。。
効果や飲みやすさは抜群。あとはどれだけの量を飲むかがポイント。
今回は人柱ということで、他の人に飲んでもらいましたが、この意外な結果を受けての私のきなりに対する評価です。
(各項目★5つを最高として5段階評価)
効果の信憑度 | ★★★★★(DHAは厚生労働省も積極的摂取をすすめている) |
---|---|
味、飲みやすさ | ★★★★★(魚臭さが全く感じず、大きさもちょうどいいカプセル) |
続けやすさ | ★★★(効果を高めるためには1日8粒必要か?) |
コスト | ★★★★(1袋だったら1日あたり100円台だが、効果を求めるなら倍を覚悟) |
総合評価 | ★★★★(どれだけ飲むかによっておすすめ度は変わる) |
DHAに対する効果の信憑度はなにもいうことはありません。 飲みやすさも臭いや大きさにかなり工夫がされていて、ここに苦労することがほとんどないと思われます。これだけみると本当におすすめです。
問題はコストパフォーマンス。 1日4粒摂取すると、1ヶ月1袋で収まり、初回こそ1,980円と激安ですが、2ヶ月目からは3,790円となり、1日126円と、100円の壁は越えるものの、それほど高いというわけではありません。
きなり | 黒烏龍茶カプセル | イマークS | |
---|---|---|---|
一日摂取量 | 1日4粒 | 1回2粒 合計6粒 | 1日1本 |
1ヶ月あたり価格 | 1,980円(定期購入初回) 3,790円(定期購入2回目以降) 7,777円(2袋定期購入2回目以降) |
980円(定期購入初回) 2,975円(定期購入2回目以降) |
5,400円 20本(20日分定期購入) |
一日あたり価格 | 32円(定期購入初回) 126円(定期購入2回目以降) 259円(2袋定期購入2回目以降) |
32円(定期購入初回) 99円(定期購入2回目以降) |
270円 |
しかし、1袋だとDHAは目安量の25%しか摂ることができません。 今回体験したF君のように慢性的な魚不足の場合、1袋だけ続けても大した効果は得られないのかもしれませんね。
そうなると、単純に2袋必要となり、きなりもそのニーズに合わせてご丁寧に2袋コースというのが用意されています。 この場合初回だと3,666円ですが、2ヶ月目以降だと7777円となり、1日あたりに直すと約260円。イマークSよりかはわずかに安いですが、黒烏龍茶カプセルの100円未満のコスパには到底及ぶことはできません。。
それぞれのアイテムを比較してみると… あくまでDHA系を信じてみるというのであればイマークSよりこちらのほうがおすすめだと思います。
中性脂肪も確かに下がりましたが、1袋ではDHAの含有量が少ないせいか、基準値以下に下げる劇的な効果はなかったので本格的に効果を見込んだり、普段魚をあまり食べていないのであれば、国が定める目安摂取量と同じ量の2袋を摂る必要が必要がありますね。
その場合、コストも倍になるので、お財布と要相談となりますし、黒烏龍茶カプセルとどちらを信じるか…の選択の必要性もあるでしょう。
それ以外にネックとなるポイントはほとんどなく、サプリとしては優秀な部類に入ると思いますので私のランキングの中では3位につけさせていただきます。
私のおすすめする中性脂肪対策サプリメントBEST3
黒烏龍茶カプセル
推奨度:★★★★★
私も続けている押しサプリメント。重合ポリフェノールの力で、中性脂肪を抑制してくれる。ペットボトルよりも多めに飲みやすくて続けやすいのが特徴。
きなり
推奨度:★★★★
DHA・EPAサプリでおなじみアイテム。2ヶ月飲んでみた後輩F君の中性脂肪値を約30%減らした実績が!
さかな暮らしダブル
推奨度:★★★★
EPAが4粒に600mgと粒系サプリメントでは最大級配合された中性脂肪を下げる機能性食品。価格でリーズナブルで効果と両立性が高い。