実は私がこのサイトを始めたのは2014年のこと。この記事を書いているのは、2017年なので、この間なにが変わったのかといえば、そう、年齢です。年をとるのはあっという間と言うけれど、本当に時の流れの速さをしみじみ感じます。
ここで、ふと思ったこと。年を重ねるごとに中性脂肪の数値って年齢とともに自然に増えていくのかそれとも減っていくのか…?。
答えはイエスで、トップページにも書いたように、総務省統計局がまとめているサイトの年齢別の中性脂肪の平均値という資料(平成26年実施 国民健康・栄養調査)によると、年齢と共に中性脂肪の平均値は年々上がる傾向にあるということがわかりました。
しかし、実態としてどういう数値をたどるのかを知ることによって、中性脂肪対策をさらに強化していきたいと思ったからです。
そこで調べてみると、年齢別の中性脂肪の平均値という資料がみつかりました。
この数字を参考にして、中性脂肪値が年齢によってどのような変化をしていくのか、それに応じて対策をどのように変えていかなければいけないのか探ってみたいと思います。
若さあふれる20代は基準値より低め
数値:男性 145.6mg/dl、女性 86.2mg/dl
20代は、身体の代謝能力が比較的高いからか、基準値から見ても低めに収まっていますね。思うに、学生だと学校に通いながらサークル活動で運動をしている人もいますし、肉体系やサービス業のバイトだと、カラダを動かす時間も必然的に長いですよね。 ただ、体を動かさない生活や、外食やファーストフードを食べている人はたぶんこれに当てはまらず、数値は上昇する傾向にあるでしょう。
30代は意外に節制した生活ができている人が増えている?
数値:男性:131.7mg/dl、女性:102.1mg/dl
30代は仕事も忙しくなりがちで運動不足になる人も増えます。さらに昔であれば、お酒を飲んだり、夜の会合も増えたりなど、食生活が不規則になりがちになり、自分の経験からも中性脂肪値も上がってしまう人が増える年代というイメージがありました。
ただ、この平均値を見ると今は少し時代が変わってきているようです。女性も社会に出て、晩婚化が進み一人目の子供ができるのも遅いし、何より働き方も多様化しています。仕事よりも家庭が忙しい30代の人が増えていると考えると、飲みの回数も減りますし節制もできるので、基準値よりも下回っているのかなと考えます。なので、そこまで厳密な対策は必要であるのかといえばそうではないのかと。
ちょうど私は30代。今のところ下がっている数値は維持できていますが、平均を下回るように精進したいと思います。
中性脂肪値のピークとなる40代
数値:男性:182.1mg/dl、女性:111.1mg/dl
40代ともなると、家庭も落ち着き仕事もますます没頭という方も多いでしょう。中性脂肪値はどんどん増加し、見た目にもお腹にお肉が乗った状態になる人も増えてくるイメージもありますよね。
生活習慣も30代とそう変わらないのに、いわゆる更年期になると体内のホルモンバランスも崩れ出し、代謝能力の低下も実感できるような年代ですから、上昇傾向になるのはよくわかります。男性だけなく、女性もこの年代は特に上昇するのが特徴的ですね。
サラリーマン視点からいうと「中間管理職」として激務を行っている人は、深夜遅くに食事を摂る人もいるため、中性脂肪もつきやすくなるでしょうね…。 中性脂肪対策は40代から本格的に考え始めたほうがよさそうです。
50代では高止まりかつ女性は上昇
数値:男性:177mg/dl、女性:130.2mg/dl
50代ともなると、わずかに低下するものの、依然として150の基準値を超える数字となっています。
サラリーマン視点として、60代に近づくに連れ退職間近の人も増えてくるため、40代の頃と比べ残業してまであくせくして働くことが少なくなってくる人がいる反面、もちろん生活習慣が影響するので、40代と同じ生活リズムだと、高止まり傾向にあるのでは?と推察します。
女性に関しては、引き続き更年期の影響が多分に影響していると思います。調べてみると、女性の脂質代謝は女性ホルモンの一つであるエストロゲンの量に影響を受け、閉経してしまうとその分泌量が減るのだそうです。(参考:日本女性心身医学会)減れば代謝も減るので当然中性脂肪値も高くなるのだそうです。
60代だと、男性は暫時低減傾向だが女性はずっと上昇。
数値:男性:160.9mg/dl、女性:134.7mg/dl
60代男性をみると、定年を迎える人も多く、これまでの行動的な生活から家の中での生活をする人も増えます。そのため、出勤することもなく家で大人しくし動かない人も増えてくるため、生活パターンの変化による低減があるのかなと思います。
反面女性は依然として上昇傾向。脂質代謝の低下がさらにすすんでいるせいだと思います。
40代から検査結果を注視&対策を対策を始めよう
ここまで年代別の数値を見ながら分析したものの、あくまで平均値での話ですが、男性の場合、20代から30代になるタイミングで平均値は基準値内ですが、40代,50代になると一気に基準値を超える高い数値になりその後もオーバー状態が続いています。
2014年に見直された日本人間ドック協会の新基準(男子の場合198未満、女子の場合、134未満)では問題ないものの、一般に言われていた150を超えた数値になっているので、やはりなんらかの対策をしないとずっと高めのままの人生に…。
この数値の現実を胸に抱きしめて、さらなる対策に励んでいこうと思います。
女性の場合は、年々中性脂肪値は上昇し、生活習慣よりも、女性ホルモンの分泌が低下する40台以降に特に注意しなければいけないということになります。
150の基準値よりかは下回っていますが、先ほどの見直し基準では、134未満と逆に厳しくなっているので、やはりこの年齢にさしかかった場合、一度検査の上、なんらかの中性脂肪を下げる対策を考えたほうが良いかもしれませんね。
つまり、男女とも40代以上になると、途端に数値が上がってしまうのは平均値から見ても明らかで、今まで気にしてなかった人も、人間ドックや病院での検査を注視して少しでも高かったらなんらかの対策をしたほうがよいと思います。